この撮影においては、短期間であったが全てが楽しく、懐かしくもあった。
なぜなら担当スタッフが10年前、「十字架」という映画で、数ヶ月一緒に
作品を作り上げた同志だったからだ。
ロケ地探しから食事の手配、やることは他の作品と変わらないが、こちらも
気心しれたスタッフだと全てにおいてやりやすい。
そしてこの筑西市。圧倒的に消防署の協力体制が整っている。​だからこそ、
消防署の方の段取りが半端ないのである。めっちゃ助かる。
消防士の役柄であるため消防署内で撮影もあるが、撮影中、出動することももちろんある。その際には一気に仕事モードに切り替わる隊員さんたち…
圧巻である。夜中まで続いた街中での撮影においては、消化活動のシーンの
ため消防車が何台も駆けつけ、大声で指示する等、正直冷や冷やしていた。「これ、この時間にやって大丈夫？」と現場から離れたい心境であった。
しかしながら、若干市民の皆さんも撮影に慣れ始めているのか、騒がずに支えてくれる。近所の皆さんも大迷惑だろうが、「大丈夫だよ、頑張ってね」と
声をかけてくれる。感謝感謝である。
おかげで、火事のリアルな現場のようなシーンとなった。​最終話・最終話前の重要シーンの連続であったが、久しぶりに楽しい現場となった。