​2014年撮影実績(2014.4-2015.3)

映 画
十字架
天空の蜂


情報/バラエティ
・マサカの確率
・昼メシ旅
​・イチオシ!2泊3日の旅 他

DVD発売中

この年の撮影はこの1本に尽きる。筑西市あげてのプロジェクトとして動き出した。オール筑西ロケの作品である
 

この映画のテーマは「いじめ」

重松清さんの原作を読んだ時点で気が滅入る。こんな内容の映画を本当にこの地域で撮るのか…
ましてや監督は生徒役は全て県内の学生によるオーディションで決めるという。
本当にできるのか、大丈夫なのか…
不安しかなかった。
県内各地から100名ほどの子供達がオーディションきた。
7月のクランクインに向けて 5月にオーディションが行われ、そこからワークショップが行われた。
いじめについての、それぞれの想いを吐き出していく。
実際にいじめにあっていた子も このオーディションに来ていた。
ワークショップを聞いているだけで締め付けられた。
いじめっ子役が見つからず、助監督が様々な学校に出向きスカウトしてきた3人組が現場にきた時、
ものすごい不安に襲われた。本当にこの子たちにこんな事させていいんだろうか…。
親御さんたちには何て説明すればいいんだ

当初は軽く考えていた彼らも 台本を受け取り 読めば読むほど自分が受けた事の重大さに驚いたそうだ。
悩みに悩んで彼らが出した答えは
「やるしかないです」
そう言って 彼らは役に徹してくれた。
彼らの姿に 私たちも この現場の全責任を背負い 最後までやり抜く覚悟を持てたのかもしれない。
撮影終了後、いじめられ役の子はこう言った。
「いじめられ役は演技でも辛い。だけど、カットの声がかかると
「ごめんな」と言って彼らが抱きしめてくれる。だから僕は頑張れました」
​その言葉に 我々スタッフ側が救われた気がした。

いじめ問題を撮らせてくれる学校があるんだろうか?と思いながらも校長会にも出向き挨拶した。
そんな中、許可をくれた関城中学校には 言葉には言い表せない感謝だ
保護者の方にも集まってもらって 趣旨説明をさせてもらった。そして撮影にもご協力いただいた

撮影初日クラインイン
初日にして最大の山場。総勢700名での撮影「卒業式シーン」
これも関城中の先生はじめPTA 生徒さんの全面協力によって行われた。
真夏の卒業式シーン。服装は冬服。
カットがかかるとみんな一斉に上着を脱ぐ。
この繰り返し。汗だくの撮影
そんな中のエキストラさんの救いは主要全キャストが揃い
皆さんに向けられた言葉だったのかもしれない

その時、調理室はある陣営が総力をあげてミッションに取り組んでいた
市内飲食店の店主たち、支援メンバー総勢20名が
エキストラ、スタッフ、キャスト全700名分の食事の準備だ。想像を超えた量で
自分たちメンバーだけでは不可能だが、飲食店だからできる技量で仕上げていく。感謝しかない。

​現場の全責任を背負った自分たちは、時として制作スタッフとは激しくぶつかり合いもした。生徒たちを守るためには理不尽な要求は徹底的にはねのけた。撮影を中断させても納得するまで食いついた。
それが我々の覚悟だ。
言い合いながら、ぶつかりながらも完成を目指す気持ちは一緒。
だからぶつかっても、納得できれば肩を組める信頼関係を結んでいった。

たくさんの想いの詰まった映画はなんとか完成した
下妻イオンシネマさんが先行上映してくれた。東京での試写会にも出向いた
そして何より ご協力いただいた地域の皆様への各所での先行上映会は どの会場も満員御礼となった
「辛いけど、頑張りぬいた子供達の演技に感動しました」と声をかけてきてくれた
主演の小出恵介さんにも 上映会で舞台挨拶をいただいた。

たくさんの想いの詰まった映画です。見る人にとっては辛い映画かもしれません。
笑顔になれる映画ではないかもしれません。
それでも機会があれば ご覧になってください。子供達を観てあげてください。






 

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映画「十字架」卒業式  (303).jpg

 十字架ロケ地 

●筑西市立関城中学校
●きぬ聖苑
●カラオケボックス
​●民家
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